牛角・河口湖店の接客に感心

5年くらい前のことです。仕事の出張で富士の河口湖に行ったとき、牛角・河口湖店に入りました。宿が「登り坂」というビジネスホテルで、「牛角」がすぐ近くにあったので、夕食をそこでとったのです。もちろん初めて入る店です。小作りながら、店内は落ち着いたシックな印象で、同僚と「仕事じゃなくプライベートで、彼女といっしょに来たい店だね」と話したのを覚えています。

肉や料理のグレードは「牛角」だけにまちがいがありません。おいしく楽しく料理と酒を楽しみました。2人ともすっかりいい気分になって、さてホテルにもどろうということに。会計を済ませてホテルにむかって歩いていると、うしろから走って近づいてくる足音が。なんだろうと思って振り向くと、牛角の若い店員(男性)です。そして、「お客様、これ、お忘れ物ではありませんか?」

見ればその手に、一枚の名刺が。それは私が昼間仕事で会った人の名刺です。私は食事をしながら同僚にその名刺を見せ、その人の話をしていたのです。私がうっかり、自分の座った椅子に置き忘れたものにちがいありません。私は恐縮して、店員から受け取りました。忘れ物といっても、たった一枚の名刺。それを、ほとんど全速力で走ってとどけてくれたその親切には、ほんとうに感心しました。